鉄の骨
池井戸 潤
【あらすじ】
中堅ゼネコン 一松組に勤める平太。
入社四年目で、ヘルメットをかぶって現場で働く事を誇りに思っている。
しかし異動辞令が出て、本社の業務課勤務になってしまう。
業務課は別名、談合課と呼ばれる大口公共事業の受注部署であった。
熾烈なコスト競争、地下鉄工事に関する談合、入札を取り仕切る天皇と呼ばれる人物、それを操る政治家…
一つずつ平太は学んでいく。
談合は悪だとしながらも、組織の論理も理解できるようになっていく。
果たして談合はなくなるのか?
なぜ平太が業務課にきたのか?
吉川英治文学新人賞を受賞した646ページにわたる白熱の人間ドラマを描いた長編小説。