左岸
江國 香織
【あらすじ】
茉莉は兄の惣一郎が大好きで、隣家の九と三人で毎日、遊んでいた。
しかし、惣一郎が中学生で自殺してしまう。
それからの茉莉は、あまり周囲とも関わらずに生きていく。
茉莉の駆け落ち、結婚、出産、家族の死…
波乱万丈な茉莉の人生だが、九はいつも茉莉を案じていた。
右岸
辻 仁成
【あらすじ】
九は、父がヤクザであり少し変わった環境にあったが、隣家に住む一家は普通に接してくれ、隣家の兄の惣一郎には尊敬を持ち、妹の茉莉には憧れを抱いていた。
惣一郎が自殺し、茉莉とも疎遠になっていくがいつも茉莉を思っていた。
九の特殊な能力、フランスでともに過ごした最愛の女性ネネの不幸な死、行方不明になった一人息子…
九の一生の最後にみえる風景とは…
江國 香織・辻 仁成 同時刊行
左岸と右岸にいる各々の一生が、それぞれの視点から描かれた長編小説