本の記録


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猿の見る夢

桐野 夏生

 

【あらすじ】

還暦間近の薄井 正明は大手銀行から出向させられたが、出向先のアパレルブランドは業績も良く、プチエリートを気取っていた。

十年来の年下の愛人もおり、長男と二世帯住宅を新築する予定もあり、会社には気になる若い女性秘書もおり、全てがうまく回る生活を謳歌していた。

しかし社長のセクハラ問題が起こり、会社も私生活もだんだんと歯車が狂っていく。

妻が呼び寄せた謎の占い師の忠告を聞くか、無視するか…

大変な事は適当にあしらい、自身の保身を第一に考え調子良く生きてきた男の末路とは…