夜の谷を行く
桐野 夏生
【あらすじ】
1972年に起きた、あさま山荘事件。
連合赤軍の山岳ベースから脱走し、5年余りの服役後に一人静かに暮らしている西田 啓子。
啓子は昔の仲間とは一切連絡も取らず、隠れるように生きてきた。
2011年 最高幹部だった永田 洋子が獄中で亡くなった。
そして程なくして東日本大震災が起こる。
それらが契機となってか、昔の仲間、元夫、ジャーナリストなどから連絡があり、思い出したくない過去を辿らねばならなくなる。
革命を夢見ていた女たちの、もうひとつの真実が明かされる。