本の記録

からくりからくさ

梨木 香歩

【あらすじ】

祖母が遺した古い家に、孫娘を含む四人の女性が共同生活を始めた。

育ってきた環境も違う四人だが、各々が糸を染めたり、機を織ったりと手仕事で繋がっている。

庭に生い茂る草を食卓に上らせたり、静かな確かな実感に満ちた日々が重ねられてゆく。

この家には、心を持つ不思議な人形「りかさん」もおり、「りかさん」を真ん中にして生命の連なりを支える絆が明らかになっていく。

四人を取り巻く優しく硬質な思いなどを、深く心に伝える物語