おれのおばさん
佐川 光晴
【あらすじ】
名門中学に通い、不自由なく生活していた陽介。
しかし父が会社の金を横領し逮捕され、生活が一変。
母とは仲が悪かった伯母を頼り、中学を退学し札幌へと行くことになる。
母の姉である伯母は、身寄りのない子供や家庭にはいられない子供などが一緒に暮らす児童養護施設を営んでいた。
当初は困惑しかなかった陽介だが、パワフルなおばさんと個性豊かな仲間に囲まれて、”生きる”ことの本質を学んでゆく。
ときに繊細で、たくましい少年少女たちの成長を描いた青春小説。
第26回坪田譲治文学賞受賞作