月と雷
角田 光代
【あらすじ】
34歳の智は女にはよくもてるが、長くは続かない。
自分は関係を持続させる力が欠如していると気付く。
幼い頃から母親と二人、母親が知り合った男の家を渡り歩き暮らしてきた。
昔一緒に暮らした事のある泰子という少女を思い出す智。
その泰子も30代となり、まっとうな人生を歩もうとしていたのだが智と再会してしまう。
不幸に追いつかれたと諦める泰子。
ふつうの家庭、すこやかな恋人、まっとうな母親像…
30代の二人の選択は…
「かくあるべし」とは?生活とは?を問う長篇小説