海猫 上・下
谷村 志穂
【あらすじ】
ロシア人の血が半分入っている薫は、南茅部の漁師に嫁ぐ。
美しい顔立ちの為、なかなか周囲に馴染めず生きてきた薫だったが、必死に漁村の仕事を覚え馴染んてゆく事に幸せを感じていた。
しかし、漁師という仕事柄か荒ぶる夫とは対照的な、義弟のまっすぐな思いに心惹かれてしまう。
二人は最悪な結末を迎える。
十八年後、薫が残した二人の娘は祖母のお陰で大学生と高校生になっていた。
翳りを胸に宿して成長した娘たちもまた、運命の男を探し求めるのだった。
女三代の愛を描く大河小説
第十回島清恋愛文学賞受賞作