本の記録


f:id:emoto-otome:20240211224920j:image

虚ろな十字架

東野 圭吾

 

【あらすじ】

ペットの火葬会社をしている中原のもとに刑事が訪れ、元妻が殺されたことを知らされる。

その刑事は、中原夫妻の8歳の娘が強盗に入った男に殺された事件の担当であった。

娘の事件の裁判が終了後、夫婦は離婚した。

娘を殺した犯人に死刑を求めていた二人。

犯人は後に死刑に処せられたが、二人を含め遺族は苦しみ続ける。

金銭目当ての殺人事件だと思われた元妻の事件が、過去の犯罪へと繋がっていく。

身内や近しい人を殺されたら、犯人に何を望むのか…

圧倒的な密度と、深い思索に裏付けられた予想もつかない展開。

答えが出ない問いに考えさせられる物語