ひなた弁当
山本 甲士
【あらすじ】
50才目前の良郎は、人員削減を行うことになった勤務先で、上司に騙され出向を受け入れることに。
しかし出向とは名ばかりで、ただ派遣会社に登録されただけであった。
受験生の娘がいる家庭では、妻に無職を悟られないようにと言われ、スーツ姿で出かけて時間を潰す毎日。
やがてうつ病を自覚し、生きていることも辛くなってくる。
しかし、ひょんなことから金を掛けなくても食料が集められる事に気付いた良郎は食材集め、食材研究に没頭していく。
追い詰められた末に、本人も気づかなかった潜在能力を発揮し運命を大きく変えていく良郎。
逞しく変貌していく主人公を描いた感動の長編小説